労使トラブルはここから生まれる!
従業員からの残業代請求,解雇トラブル,パワハラなど,従業員や元従業員とのトラブル
は会社を経営していく上では付き物です。
でもそういったトラブルが頻発する会社とそうじゃない会社ってあるんです。
起こるところはこれでもか!というほど立て続けにいろんな問題が噴出します。
では,トラブル続発の会社とそうじゃない会社,何が違うのでしょうか?
契約書をきちんと作っているから?就業規則をきちんと作っているから…?
と思いきや意外なところに原因がありました。
それはコミュニケーションです。
弁護士から見て「この会社上手くいってるな~」と思う会社は,社長や要になる人がうま
く従業員とコミュニケーションできています。うまいコミュニケーションというのは,あ
る会社では飲みにケーションだったり,ある会社では社内のランチ会であったりなど,そ
の会社によっていろいろあります。しかしどの会社も,うまく従業員の不満をそらす道を
作っています。
他方,社長と従業員とが没コミュニケーションになると,とたんに従業員の不満のはけ口
が「金」になってきます。
社長は忙しいため,面倒な従業員に時間を割いている余裕はないかもしれません。
しかし,面倒な社員がいた場合,「何を言っても無駄だから放置しよう」「無視しよう」
「別の人間を育てればいいや」とその従業員と距離を取ると,従業員はますます会社や社
長に対し恨みつらみを募らせます。それが従業員の一方的な思い込みや勘違いであっても,
です。
その従業員はやがて別の従業員を巻き込んで会社に対し何か請求をしてくるでしょう。
そうなってから慌てても遅いのです。
そのため,できるだけ従業員と円滑なコミュニケーションが取れるようにしましょう。
また社長自身が忙しくそのような時間が取れないのであれば,従業員とのコミュニケーシ
ョンを担う担当を1人2人作りましょう。
それが会社を守る一歩になります。