トラック運送業界の景況感(R2.4~R2.6)

8月14日,全日本トラック協会が令和2年4月~6月期の景況感(速報値)を発表しました。
景況感とは,前年同期に比べて現在の状況が良いと感じているか悪いと感じているか,というの
を数値化したものです。

令和2年4月から6月といえば新型コロナウィルスの蔓延,緊急事態宣言もあり,その数値は大
幅に悪化しています。
前回より「やや悪化」または「大幅に悪化」と答えた事業者が79.8%に上りました。

宅配貨物は輸送数量も,運賃水準も増加傾向にありますが,一般貨物は軒並み下落の傾向にあり
ます。輸送量の低下から,人手不足感は前回よりもポイントが減り,所定外労働時間数も前回よ
り「やや減少」「大幅に減少」との回答が目立ちました。

今後withコロナへの突入に伴い,市場経済の回復とともに運送業への影響も次第に解消すること
が見込まれていますが,今まで限られた取引先としか取引していない会社などは他の取引先を探
したり,新たな分野を開拓するまでに時間がかかるため,業績の回復にも遅れが出そうです。

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