新型コロナウィルスが運送業に与えている影響

 みなさんこんにちは。
 世間は新型コロナウィルスによる大混乱が続いています。
 弁護士業について言えば,ほとんどの裁判が取り消され,解決の糸口を失った
事件が多数発生しています。

 もともと裁判になるトラブルというのは,話し合いで解決できなかったものな
ので,裁判が止まってしまっていると,全く解決できません。
 早く再開してくれー!と毎日思っています。

さて,運送業も新型コロナウィルスの影響をかなり受けていると思います。

私の顧問先の運送会社様で言うと,
・中国からの資材が入ってこないため,そもそも配送する物がない
・食品専門でやっていたため初期は影響を受けなかったが,緊急事態宣言により
 飲食店の休業が発生し,配送品が減った。
・食品の包装関係資材を取り扱っているため,テイクアウト需要の増大で従業員
 の残業時間が大変なことになっている
・配送は止められないため,従業員がコロナに感染したら会社にはどういう責任
 が発生するのか
など,さまざまな相談が寄せられています。

 新型コロナウィルスの蔓延をきっかけに仕事が忙しくなった会社は,労災や事
故を防止する手立てを早く取り入れることが必要です。
 そういった整備がなされていない中で事故が起きれば監査のきっかけになるだ
けではなく,マスメディアに取り上げられる可能性があるなど,会社の存続が危
ぶまれる事態になりかねません。

 逆に仕事が減っている会社は,今が雇用契約や取引先との契約内容を見直すチ
ャンスです!今まで忙しくそこまで手が回っていなかった会社も多いと思います。
また,従業員の離職をおそれ,就業規則や雇用契約書の整備に踏み出せていなか
った会社も多いです。

 このピンチを会社の法的環境整備をするチャンスに変えましょう!
 

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