取引先から理不尽な対応を受けた!とのご相談が寄せられることはよくあります。
例えば、「翌月から仕事回さないと言われた」とか「勝手に運賃を下げられた」とか
です。
このページでは、取引先から理不尽な対応をされた場合の対応方法をご紹介します。
1 翌月から仕事回さない(回せない)と言われたパターン
結構よくあります。最近ですと「内製化することになったから委託に出さないことに
した」と言って切られるパターンがよくあります。
長年下請けとして仕事をやってきて、いきなり切られると遊休車も出てしまうし、荷
主が2、3社というような状態だと、会社の存続にかかわる事態になってしまいます。
その場合、切られた理由にもよりますが、先方に賠償請求をすることが考えられます。
ただ、賠償請求するにも自社の経費等の計算を普段からきちんと行っていないと、適正
な賠償を得られません。そのため、経営者自身が会社の決算内容を普段からきちんと把
握するようにすることをお勧めします。
2 勝手に運賃値下げされたパターン
これもよくある類型です。特に荷主が圧倒的に強いと、勝手に運賃を決めたり改定した
りして、「次からはこれで」みたいな感じで一方的に通知してくるパターンです。
そんな仕事やってられるか!と仕事を切れるのが一番いいですが、そういうわけにもい
かない・・・ということも多いと思います。
その場合、事案によっては公正取引委員会や中小企業庁への申告をするという対応方法
があります。誰でも申告できますので、「この対応は許容できない」となった場合には、
申告するという選択肢を選んでみてはいかがでしょうか。
申告する場合でも独禁法や下請法に違反するのかよくわからない、場合によっては報復
などされかねない状況にあり、どうやって進めていったら良いかわからないということ
あると思います。その場合には一度弁護士に相談してみましょう。