運送業が2021年に対応すべきこと

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。


2021年になりました。皆さまはどのような抱負をお持ちでしょうか?
私は2020年に引き続き,運送業の発展のために尽力することを今年の抱負としています!

皆さまの抱負の一つに入れていただきたいことがあります。
それは,運送業の残業時間の上限規制への対応です。

そんなの聞いたことないよ,という経営者の方も多いと思います。
が,期限は刻々と迫ってきており,運送業に対する残業時間規制は2024年4月1日から施行
されます。

迫ってると言いつつ3年も先じゃないか!と思われるかもしれませんが,残業時間の抑制に
向けた動きは一朝一夕でできるものではありません。
そのため,今から動いても時間が足りない!それくらいの感覚でいる必要があります。

具体的には,2024年4月1日から,年960時間の時間外労働の上限規制が適用されます。
960時間というと1カ月当たり80時間ですから,結構あっという間に960時間になってしま
います。
運送業の場合,他の業種と異なり月あたりの上限時間の規定はない上に,960時間には休日
労働の時間も含まれません。
他業種と比べれば規制は緩やかですが,運送業の実態からすると,年960時間以上時間外労
働をしているケースも多いため,やはり今からドライバーの残業時間を抑える動きに着手し
ておく必要があります。

加えて,上限規制に先んじて2023年4月から施行される月60時間を超える時間外労働の割
増賃金率の引き上げの問題もあります。なんと60時間を超える時間外労働に対する割増率が,
今まで25%だったものが50%に引き上げられることになります。

上限規制への対応が割増率引き上げへの対応にもなりますので,早急に対策しましょう。